2019年

2019/7/13 7周年のご報告

2年前に「2017/7/15 5周年のご報告というタイトルで日記を書かせていただきました。
その直後に色々な変化があり、この2年間で様々な別れや出会いがありました。
スタッフが沢山いる会社であれば、1人のスタッフの存在感はそれほど大きくないかもしれません。
ただ、うちのようにスタッフが3~4人の会社というのは、1人のスタッフの存在が非常に大きいため、僕とスタッフ、または、スタッフ間の相性が悪くなったり、スタッフの退職(特に日本人スタッフの帰国)に伴う組織調整というのは非常に骨の折れる仕事になります。
この2年間はそんなことが度重なり、労務管理の大変さを痛感する期間となりました。
監査法人時代の知人で独立した会計士やほかの業種でも独立をした知人が何人かいますが、スタッフを雇用せずに一人でやっている人が言うのは、人を雇うと人間関係が大変だからという理由です。
一人ではできることに限界がありますが、彼らの言っていることがよく分かりました。

色々ありますが、楽しくやっています。
 
太郎会社は、7年前に一人でマイペースに始めた会社ですが、僕が一人ではなく、人を雇用するスタイルに舵を切ったのは、クライアントさんに安心をしてもらうため(僕が倒れた時に対応をしてくれる人がいないのはクライアントさんにとっては不安です)、それと、素晴らしい企業さんと出会った時にマンパワー不足を理由にお断りするのは勿体ないと思ったためです。
ただ、最近一つの大きな気づきがありました。
それは、自分が臆病者のため、うちの会社はこれ以上大きくすることはできないという事です。
 
仕事柄、企業の会計というお金周りを管理させていただいており、大きな責任を背負っています。
クライアントさんの印鑑や通帳をお預かりしたり、それだけではなく、自分たちが気づかなかったことでクライアントさんに莫大な損失を被らせてしまうことも考えられます。
過去に多くの部分をスタッフに任せてしまい、問題点を発見できなかった反省から、それ以降は、自分自身がかなりの部分の最終チェックをする仕組みにしています
リスクの少ない箇所は基本的にスタッフの一人がレビュアーとなりリスクの大きい箇所は自分が最終レビュアーになるという体制です
うちの会社は自分も含めて、基本的に全てのスタッフが定時で上がれる業務量に設定しているので、これ以上クライアントさんを増やしてしまうと、スタッフを増やしたり、かつ、自分が確認できない盲点が増えることになります。
盲点が増えると、後から大きな問題が発見されて、クライアントさんに損失を負わせ、ひいては、うちの会社でそれを補填しなくてはいけないという流れになります
クライアントさんに離れられたり、頭を下げるようなこともしたくありません。

7年前に会社を立ち上げてから、スポット案件も含めて、50社位の企業さんとの出会いがあり、顧問契約をしていただいた企業さんの中には撤退を決断された残念なケースも多々ありましたが、そんな中でこの7年間増収を続けられたことは、幸運としか言いようがありません。それとともに、増収を目的とせずにこのような結果が出たという事は、我ながら凄いことだったと感じています。
ただ、現状、自分が精神的にも肉体的にも無理をすることなく、クライアントさん全社の状況を把握することができ、そして、これ以上大きな会社にするつもりがない以上、ここがうちの会社のピークで、今後増収が続くことはないことでしょう。
後ろ向きのような発言に聞こえてしまうかもしれませんが、会社を大きくすることだけが全てではありません。
8年目からもこれまで以上に既存のクライアントさんの発展に寄与できるよう頑張っていきたいと思います。

2年前の日記で、
「引き続き、緊張感を保ち、誠実に対応をしていきたいと思います。そして、今から5年後の2022年(僕が45歳の時)には、笑顔で10周年の報告ができるように頑張ります!」
と書きましたが、10周年の報告の前に7周年のご報告でした。