2015年

2015/10/03 自然災害の恐ろしさ

先週の日曜日(9/29)は、台湾の中秋節でした。
10年前、友人に「中秋節はどんなに曇っていても、絶対に月が見えるんだ」と言われたことがあります。その後、約6~7回の中秋節を台湾で迎えましたが、確かにその友人の言った通りで、日中雨が降っていても、夜になるとなぜか雨がやみ月が顔を出します。
そして、今年、とうとうそのジンクスが破られました。今年の中秋節は台風21号が台湾に接近しており、嵐の前の静けさという感じで、この晩、空は雲に覆われ月を見ることはできませんでした。

 
翌日は振替休日だったのですが、日本は平日なので、僕は午前中事務所に行きました。そこまで忙しくはなかったのですが、天気も悪いし、予定もなかったので、事務所で資料整理など普段できないことをやって過ごしていました。
午後になり、雨風ともに強くなってきて
台湾人の従業員からの連絡で、「20:00に台北直撃なので早く帰った方がいいですよ!」と勧められました。切りのいいところまで済まして帰宅をしようと思ったのは17:00頃。事務所のビルのエントランスにタクシーを呼んで、自宅の前まで運んでもらえれば問題ないと思っていたのですが、タクシー会社に電話をしても全くつながりません。しびれを切らした僕はバスが走っていることを確認し、事務所を出ることにしました。自宅に戻って、以前お客さんからいただいたワインを飲もうと二本の赤ワインを頑丈な紙袋に入れて。
 
事務所のビルを出た瞬間、猛烈な風を感じました。たまたまそこを歩いていた女性は悲鳴を上げていました。僕は事務所を出てすぐにビル風で数メートル引きずられて、隣のビルのエントランスにある大きな柱にしがみつきました。この時、ワインが入っている紙袋を柱にあててしまい、ワインが割れてしまったのでは?と不安になりましたが、何とか一命をとりとめました。
YOUTUBE
 
その後、バス停に到達するまで、バスを降りてから自宅に戻るまでの間、命の危険を感じることがあり、この時ほど自然災害の恐ろしさを感じたことはありませんでした。運が悪ければ、命を落とすこともあると感じました。
バスを下車した後少しの間は屋根がある道でしたが、残りの200メートルは屋根などありません。映画の撮影のように殴り雨が降りしきる中、僕は傘もささずに(させる状態ではありません)猛ダッシュしました。上から看板や何か飛ばされてくるものがあるかに気を配りながら。とにかく、何とか早く家に戻れるように。そして、無事に自宅に戻ることができたのです。

普段は何も考えずに歩いているこの道ですが、あの晩はまるで悪夢でした。
どんな状況でも日記のネタを考えている僕は、この時日記に使う写真を撮りたかったのですが、当然、そんな余裕はありませんでした。。。
 
その晩、中国大陸の駐在から台湾に本帰国をした台湾人の友達からたまたまLINEでの連絡があり、僕の個人ウェブサイトの話をしたところ、「これはもっと広めるべきだ!」と、フェイスブックのファンページを宣伝すると言ってくれました。そして驚いたことに、600人後半だったファン数が一晩で200名以上増加して900人代までに。その友達のネットワークが広いということもあるのですが、台風で外に出らえれずに家でネットをしている人が多かったのも一因だったのだと思います。この晩僕は、事務所から持って帰ってきたワインを飲みながら、ファン数が増えていくのを眺めていました。台風の影響は僕のファンページにはかなりいい影響を与えてくれたようです。笑

結局、一週間弱で276人も増えました!目標の1,000人までカウントダウンが始まりました。
 
さてさて、今後は台風休みとなるほどの大きな台風が来た際は、おとなしく自宅待機をするように心がけます。

台風関連の日記
2014/7/23 経営者に台風休みはありません!><