2003~2007 台北

  • 8. 僕の運命をかえた台湾

    一年のカナダ生活を満足のいく形で終え、2週間ほど東京に戻り、2003年4月26日(土)、僕は夕方の便で台北に出発した。出発の日は両親が成田空港まで見送りに来てくれた。台北近郊の桃園空港に到着後、前日の電話でSally(カナダで知り合った台湾人女性→参照)に教えてもらった通りバスで忠孝復興(台北市内の最大の繁華街)まで向かった。忠孝復興に到着してバスを下車すると、そこで約一年ぶりの再会...

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  • 9. 緣

    2003年夏、台湾で暮らし始めて数か月が経った。この時点で僕はまだまだ将来の不安はあったものの、台湾の生活はとても気楽で毎日が楽しかった。 日本には規則が多すぎて、人と少しでも異なることをすると冷ややかな目で見られる。僕は昔からグループの中で規則に従って生きていくよりも、自分のペースで生きていく方が好きだった。そういう僕は昔から「変わり者」だと言われ続けてきた。「変わり者」にとって日本...

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  • 10. 予感

    2004年夏、日系の人材紹介会社から台湾人総経理の特別助理(社長特別秘書)としての内定をもらったものの、経験をしたことがない業務が沢山あったことや、当時の年齢にしては割と高い給与だったこともあり、総経理の期待に背くわけにはいかないというプレッシャーがあった。入社1か月後には東京での国際会議が予定されており、それまでに学ばなくてはいけないことが沢山あり、平日は仕事を家に持ち帰り夜中まで仕事をし、土...

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  • 11. 虫の知らせ

    2006年秋、両親が台北に遊びに来た。 上司や同僚から僕の両親に会ってみたいと言われたので、会社に来てもらい、みんなに紹介をした。その夜は、日本語の話せる仲の良い同僚を集め、みんなで北京ダックを食べに行った。父はマイペースにいつものように息子自慢を始め、それを母が「うちのお父さん、変わっているでしょ!?」なんてフォローをして、場が和む。そんないつもの楽しい宴だった。 (両親は台湾...

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